ずっと独身でいるつもり?

田中みな実の映画。シンプルにパッケージのデザインが好みで、かつ興味深いあらすじだったから見てみた。

感想としては、リアルだなーの一言。現代女性の抱えている不安とか気持ちがそのまま映画で表現されていると思った。メインとなる人物は4人いたけど、それぞれの気持ちが分かる。①仕事あっても彼氏もいるけど、いまいち現状がしっくりきていない女性。彼女は、自分で自分の本心が掴めずに、周りに流されてっていうよりは(口数多くないし、自分がなさそうに見えたけどで意思は所々あった)、なんとなく成り行きで、、、って感じ。彼女のお母さんは、本当に娘のことを愛しているんだろうなって伝わる箇所がいくつもあって胸がキューっとなった。自分の意思で人生あゆんでいきたい。②「僕がいなくても大丈夫そうだから」って理由で婚約破棄された、THE自立した現代の女って感じの女性。強そうにしてる女性ほど、実は心が繊細なんだよ、って全ての男性に知ってほしい。俺がいなきゃだめって、表面では思わせてないけど、心の中では思ってるの!言ったところで、いやいや~ってなるのかな。男と女って難しい。③丁寧な暮らし系インスタグラマー主婦。はたから見たら幸せそうな家族。でも、彼女にしか分からない孤独な世界がひしひしと伝わってきてしんどかった。私もいつか結婚して子ども産んで、もし仕事辞めたら、旦那さんにも頼りづらくて、幸せな場所であるはずの家族の空間を窮屈な場所のように感じてしまうのかな。”専業主婦”って、ちょっと昔までは当たり前だったし、だからこそ旦那さんの稼ぎ=夫婦のお金っていう感覚が強かったのかもしれないけど(旦那はATMって割り切れる人が多い気がする、、、)、今は女性も働くし、彼女も以前は働いていて、お金を稼ぐ大変さが分かっているからこそ、遠慮しているのかなって思った。旦那さんも悪い人ではなさそうけど、女性が嬉しいことの感覚からずれてた。話し合いできるかな?私の将来の旦那さんは、優しさと柔軟性と安心感は譲れないな。④パパ活女子。私にはほど遠い世界だけど、どの世界でも光と影があって、この界隈はそれが顕著なんだな。正直、若くてかわいいってだけで大金がもらえるって羨ましいし、その世界線も見てみたい。けれども、それ以上に人間の醜い部分が全部見えて、この世界を美しいと思えなくなることが怖い。いろんな経験をするのはたくましく成長するためにいいことだと思うけど、みんな死ぬときに幸せだったと思える人生にしてほしいな。

 

個人的に気に入ったのは、現代の3B⇒3Cのくだり(笑)カメラマン、クリエイター、カレーをスパイスから作る男。笑った。主人公の彼氏、本当にそのへんにいそうな感じだった。スニーカー収集趣味、自己啓発本愛読(あんなに本当に読んでる?買ってるだけかも)、コーヒーこだわるとか、モテたい・カッコつけたい・俺センスいいだろの要素多かった。普通にかっこいいし、社交的でモテるんだろうけど、良くも悪くも個性が見えない。私には、オタクくらいがちょうどいいのかも(笑)この人の世界観は、本当に意味でこの人しか作れないってなる人。

 

書いてたら、なんかいろいろ勉強になったなと思う。また女性の悩み・苦しみに浸りたくなったら見よう(笑)